Gemini Roboticsはロボット界の標準基盤になれるか?:ロボットAI基盤は戦国時代に突入!:2025/03/28
- 晋次 宮田
- 2025年3月28日
- 読了時間: 3分

はじめに
先日(2025年3月)Google DeepMindが次世代のロボット向けAIプラットフォーム『Gemini Robotics』に関する論文を発表しました。
現在ロボット業界では、AI基盤の統一を目指す競争が本格化しています。
スマートフォンがAndroidとiOSに統一されたように、ロボットAIの世界も今後、大きく淘汰が進む可能性がありそうです。
Gemini Roboticsの特徴
論文から特徴を抜き出してみました。
Gemini Roboticsは「Vision-Language-Action(VLA)」というAIモデルを用いており、視覚情報、自然言語、行動生成を統合しています。具体的には、以下のような特徴があります。
高度な視覚・言語理解
ロボットが物体や環境を視覚的に認識し、人間の言葉での指示を的確に理解。
ゼロショット学習
学習データがなくても、未知のタスクを自動的に遂行可能。
安全性基準への対応
独自の「安全性憲法」を備え、ロボットの行動における安全性と倫理的判断をサポート。
ゼロショット学習で動くロボットが近くに居たらちょっと怖いんですけどw。
とは思うものの、これらの上記特徴は、ロボットを「幅広い用途に活用する」という点では可能性無限大な感じはします。
他社が進めるロボットAI基盤
冒頭で「戦国時代」と書きましたが、Gemini Roboticsの競合となる他社のプロジェクトには次のようなものがあります。
NVIDIA Isaac(エヌビディア)
AIチップと統合した高度な知覚とナビゲーション。
Tesla Optimus(テスラ)
自動運転技術をロボットに応用し、汎用ロボット開発を目指す。
Microsoft Project Bonsai
産業向け強化学習AIを提供。
Amazon Robotics
物流・倉庫ロボット向けに特化した知覚・判断システム。 </aside>
日本企業が居ないのがちょっとさみしいですね。スマートフォンと同じく、日本企業はハードだけで生き残る戦略なのでしょうか?(教えて偉い人)
Gemini Roboticsの勝ち筋
そんな激戦の中、Gemini Roboticsが競合に打ち勝ち、ロボティクスの世界でAndroid OSのような立場を築くための勝ち筋があるのか?を考えてみました。
GoogleのAI・クラウドインフラとの連携
ソフトウェアエンジニアとしてまず思い浮かぶのがこれですね。高度なAI処理をスケーラブルに実施できる強みを活かせればいいかも。
統合型VLAモデルの汎用性
多様なタスクにゼロショットで対応可能と謳っていますが、確かにGeminiの開発で一日の長的な点はあると思います。
開発者向けオープンエコシステム
Android OSと同様に、幅広い開発者が自由にアプリケーションを提供できる環境が整備されれば、広がるかもしれません。
Vertical戦略の迅速な展開
特定業界(介護、飲食、製造業など)向けに特化したモデル提供でシェアを拡大できれば、面白いかもしれません。でも今までGoogleってあんまりできてない気もする。
これらを迅速に実行できれば、市場での優位性を確立できる可能性が高いかもしれません。
しらんけど。
安全性・倫理基準の業界標準化
一応Securityの世界で生きる人間として、ここは気になります。ロボットは物理的な世界で動作するため、安全性や倫理基準の整備が不可欠かと。(Gemini Roboticsも「安全性憲法」を導入し、ロボットが自己判断で安全な行動をとれる仕組みを作っているらしいです。)
この分野は今後、ロボットプラットフォームの普及を進める上で最も重要な基準の一つとなりますし、統一基準も必要となるでしょう
おわりに
ロボティクス分野は一大産業のため、やはり「統一基盤の確立」に向けた熾烈な競争の時代へと突入しましたね。
今後、どのプラットフォームが市場の主導権を握るのか、また安全性や倫理の基準がどう整備されていくのか、チェックしておきたいなと思っています。
書き手
名前:Shindy Miyata
所属:SHARE Security
セキュリティエンジニア



