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ついにAIが“考えながら書く”ようになった?──コンサル業界を直撃するGoogleの次の一手:2025/07/28

  • 執筆者の写真: 晋次 宮田
    晋次 宮田
  • 2025年7月28日
  • 読了時間: 3分

現在進行系で、コンサルタントのリサーチ業務が着実にAIへと置き換わりつつあります。

そんな中、Googleがさらなる衝撃を投入しようとしていることがわかりました。

Deep Researcher with Test-Time Diffusion (テスト時間拡散によるディープリサーチャー)

これは、これまでのAIとは違うアプローチで、人間のように考えながら書くことをAIにさせる仕組みです。

この技術が本格的に実装されれば、コンサル業界における「情報収集→構造設計→資料作成」という一連の知的プロセスが、大きく書き換えられるかもしれません。



今のAIリサーチで足りないもの


現状のAIによるリサーチは、基本的に「検索して要約する」ことを得意としています。

でも、コンサルタントの実務で必要なのは、情報の寄せ集めではありません。

必要なのは

  • 論点を整理し

  • 必要な視点を見極め

  • 一貫した構造の中に情報を位置づける

といった構造化と資料設計の力です。

DeepResearchを利用した方ならわかると思いますが、従来のAリサーチは、検索や要約は便利ですが、「文章全体の構成」や「文脈に沿った情報の選定」については微妙です。結果として、即提出物として使えるものにはなっていないというのが現状です。



AIが下書きから始めて調べ直す


そこで登場するのが、Google Researchが発表した「TTD-DR」という仕組みです。

このAIは、まずざっくりとした初稿(ドラフト)を自分の知識だけで書きます。そして、その下書きをもとに、「どこが曖昧か?」「どんなデータが足りないか?」を判断し、外部の情報を検索してドラフトを修正していくという仕組みで動きます。

つま、

  • 書いてみる → 調べる → 直す → また調べる

という人間のようなリサーチと執筆のループをAIに実行させている形になります。

従来のAIは「調べてから書く」でしたが、TTD-DRでは「書いてから調べる」になります。

この順番の逆転によって、AIが自分のドラフトを「リサーチ計画」として利用するという、人間に近い情報設計を可能にしています。



自分で自分を進化させる


TTD-DRのもう一つの面白い点は、自己進化(Self-Evolution)という仕組みです。

この仕組みは、検索で得た情報を要約するときに、ただ一つの要約を出すのではなく、

  • 複数のパターンを出し

  • どれが一番有用かを自分で評価し

  • フィードバックを元に改良する

というプロセスを何度も繰り返します。

人間のコンサルタントが自分の資料を読み返して修正する、的な動きをします。

このループを、計画立案、検索質問の生成、要約、レポート構成すべての段階で適用できるようにしたのが、TTD-DRです。



数字で見る実力


GoogleはこのTTD-DRを、OpenAIやPerplexityなどの代表的なAIリサーチエージェントと同じ条件で比較評価しています。

結果を抜き出してみました。

<aside>

  • ビジネス系レポート作成(DeepConsult)での比較勝率:74.5%

  • 長文構成型レポート(LongForm Research)での勝率:69.1%

  • 難問マルチホップ質問(HLE、GAIA)でも、OpenAIを平均5〜7ポイント上回る正答率を記録 </aside>

つまり、従来のトップクラスのAIを超えるパフォーマンスが示されました。



コンサル業界への影響


この技術が本格展開されれば、コンサル業界では次のような変化が起きる可能性があります

  • 情報収集からレポート初稿までの工数が半減

  • 構成や論点整理の精度が安定化

  • 若手人材の「アウトプット品質格差」が縮小

人間は問いを設計することと意思決定することに集中できるようになります。

Googleが提案したこの仕組みは、AI時代のホワイトカラーの働き方を根底から問い直す一歩になる可能性があるかもしれませんね。


書き手

名前:Shindy Miyata

所属:SHARE Security(http://security.share-yap.com/)

セキュリティエンジニア

 
 
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